しるべブログ
しるべブログ⑭
本当に会社のためですか?
【経営者と社員の軋轢】
以前コンサルをしていた企業があります。
その会社では、社長と社員との対立が大きな問題になっていました。
お互いの信頼感が欠如していたんです。
経営者と従業員の間に、考え方の溝があるのは、よくあることです。
良く社長が従業員に言います。
「おまえたち、一度経営をやってみるといい。どんなに大変かわかるから」
逆に社員は言います。
「社長は従業員の苦労をまったくわかっていない」
いつも平行線のように見えます。
【社長と社員の願いは違うの?】
でも考えてみると、会社が良くなって欲しい、というのは共通だと思いませんか。
そこが共通なのに、なぜ行動や考え方が違ってくるのでしょうか。
雇う側と雇われる側の違い?
それもあるでしょう。
でももっと大きな原因は、最終的な目標を考えていないからだと思います。
最終的な目標ってなんでしょうか?
簡単なことです。
みんなが幸せになることです。
【社長の幸せ】
社長には大きな目標として、売上の増大があります。
その結果、自分のやりたいことが出来るようになり、
家族や周りの人たちも幸せに出来ます。
そのためにはどうしたら良いでしょう。
実際に仕事(タスク)をやってくれるのは、社員ひとりひとりですよね。
その社員たちが、会社(社長)のために一生懸命汗をかいてくれる条件は?
会社の発展が、ひとりひとりの幸せの実現に結びつくときですよね。
ひとりひとりの幸せ・・・。
それは、収入が増えることもあるでしょうし、
それぞれの人生の目的の実現、
自分自身の向上だったりもします。
ですから社長(会社)にとって一番大事なのは、
社員ひとりひとりを大事にすることなんです。
社員の幸せをこころから願って、施策を作ることです。
給料だけが良ければ良い、というのは昔の話ですね。
【社員の幸せ】
逆に社員の立場にたってみるとどうでしょうか。
社員の幸せは何によって実現するでしょうか?
収入の増加、家庭の幸せ、自分自身の向上、
趣味や余暇の時間・・・などなどですね。
ではそれはどうやったら実現するでしょうか。
今働いている会社が発展し、給料が上がること。
そして、残業しなくてもすむように、
仕事の効率を上げることです。
そのために自分がなにをすれば良いのか。
これを真剣に考える必要があります。
ただただ上に反対したり、文句を言えば良いのでしょうか。
お互いに一緒になって良い方法を考えなければなりません。
【みんなが自分の幸せを願う】
結論として、みんなが自分自身の幸せを願うことが、
会社の発展に繋がるはずなのです。
とかく人は、目の前の不満に惑わされます。
もっと、大きな目で見てみませんか。
すべては自分自身の幸せのため。
いい意味で公私混同しましょう。